福島原発放射能:東大・児玉氏の衆院厚労委員会での発言
私は涙が出てしまいました。
以下。
福島原発事故による放射能汚染について、東大の児玉龍彦氏が衆議院厚生労働委員会で発言された内容、渾身の演説の様子が下記で見たり読んだりできます。ものすごい迫力です。「子どもを守らなければならない」との良心ある科学者の叫び。心打たれたので、是非お知らせしたいと思います。
また、この怒りを悲嘆や無力感に終わらせるのではなく、未来への創造へとつなげてゆくために、私は「食」と「意識」の転換を『未来食つぶつぶ』を通じて伝えていこう、と改めて感じました。今すぐ、私たち一人ひとりにできることがある、そのことがとても大事だと考えます
お役にたてば幸いです。
*児玉さん情報について*
*1児玉さん発言映像
*http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M
(いくつかのサイトでテープ起こしが読めます)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html
*2当日の各参考に発言・質疑など全映像(ビデオライブラリ)*
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=41163&media_type=wb
*3児玉龍彦さん発言・質疑部分書き起こし*
http://famasaki.com/japan/20110729105723/
*4児玉さん発言配布データ
*http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama1.jpg
http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama2.jpg
http://abukuma.us/takuki/11/img11/0727/kodama3.jpg
*5児玉さん発言詳細データ
*http://www.slideshare.net/ecru0606/ss-8725343
*6児玉さん発言英訳
*http://d.hatena.ne.jp/sivad/20110730/p1#c
*7金子勝さんの東京新聞への投稿*
*
*被爆放置、高まる危険 7月26日 東京新聞夕刊より
放射能との闘いが始まった。
原子力安全・保安院によれば、福島第1原発事故で放出された放射性
物質は77万テラベクレル(テラは1兆)で、チェルノブイリの約1割程
度だという。一見、事故が小さいとの印象を与える。だが、チェルノブ
イリの放出量は520万~1400万テラベクレルと推計されており、広島型
原爆約200個分にあたると考えると、実は、福島第1原発事故は広島型
原爆20個分もの放射性物質をまき散らしたことになる。人間の命と健康
に影響がないはずはない。にもかかわらず、事故発生後、政府と東京
電力は情報を隠し、事態を放置してきた。
七沢潔「『放射能汚染地図』から始まる未来Iポスト・フクシマ取材
記」 (「世界」8月号)は、水素爆発があった3月15日から現地に突入
した迫真のルポである。七沢らの計測によると、福島第1原発から4キロ
にある双葉町山田地区は、「セシウム137だけで1120万ベクレル」で、
チェルノブイリで居住禁止になる「第1ゾーンの下限値148万ベクレルの
約8倍」もの値であった。さらに七沢らは、3月15日に「『屋内退避』
(自主避難)地域に指定」された「原発から半径20kmから30kmの間」
にある浪江町北西部の赤宇木に入った。「だがそこが『屋内退避』では
済まされない高レベルの放射線に襲われていたことを、実は政府は知っ
ていた」という。
文部科学省は、モニタリングカーを用いて「15日の夜8時40分から
50分にかけて、浪江町の原発から北西20kmの地点三ヵ所を選んで測定
を行っていた。その一つである赤宇木地区では「空間線量率は毎時330
マイクロシーベルト。日本の通常値の5500倍」が測定されていた。
「文科省はこのデータを官邸に報告」したにもかかわらず、枝野官房
長官は「『専門家によるとただちには人体に影響のないレベル』と語る
だけ」で、「『屋内退避』をこえる警告は何も発しなかった」。政府は、
1ヵ月もの間、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム
(SPEEDI)の予測とデータを隠し、多くの人々を被曝するに任せ
ていたことになる。
しかし、問題はそれだけにとどまらない。広範な地域において土壌が
汚染され、いまや福島県産牛肉やシイタケなどの食品にも放射能汚染が
広がっている。それらは低線量放射線の内部被曝問題を引き起こす。
チェルノブイリで地道な調査活動が行われ、さまざまな事実が明らかに
されている。
崎山比単子「放射性セシウム汚染と子どもの被ばく」(「科学」
7月号)によれば、「ロシアのBryansk Oblast(ブリャンスク州)西部
地方で1991年から1996年に住んでいた5歳から15歳までの男女の児童」
を対象とした調査では、「土地の汚染度と子どものセシウム体内蓄積量
とは強い相関関係を示している」。またセシウムの体内蓄積量は、
「ミルク、キノコ、肉の3種類を食べない場合のセシウム量を1とする
とこの3種のすべてを食べる場合は3.2倍」になる。
さらに、「ベラルーシ・Gomel(ゴメリ)州で10歳までに死亡した52
例の子どもの臓器」を調べた結果、甲状腺など内分泌腺をはじめ「多
臓器にわたる慢性的被ばく」が見いだされる。そして「汚染地区の
こどもたちには反復性呼吸器、消化器感染症、内分泌疾患、白内障が
非汚染地区に住む子どもたちより」多く、「明らかに正常血圧の児童
が体内汚染の高いグループで減少している」という。
崎山は、福島でも「妊婦、乳幼児、児童はできるだけ早く避難させ
るように政府や行政は手を尽くすべきである」と主張する。
児玉龍彦「″チェルノブイリ膀胱炎″ 長期のセシウム137低線量
被曝の危険性」(「医学のあゆみ」7月23日号)によれば、日本バイオ
アッセイ研究センター(神奈川県)所長の福島昭治博士らによって、
前癌状態である「増殖性の異型性変化を特徴とする″チェルノブイリ
膀胱炎″」が発見されている。そして、「すでに福島、二本松、相馬、
いわき各市の女性からは母乳に2~13ベクレル/kgのセシウム137が
検出」されており、この濃度は、福島博士らが調査した「チェルノ
ブイリの住民の尿中のセシウム137にほぼ匹敵する」。「そうすると、
これまでの『ただちに健康に危険はない』というレベルではなく、
すでに膀胱癌などのリスクの増加する可能性のある段階になっている」
と警告する。
児玉は自身の南相馬における除染活動に基づいて、今の放射能汚染は
「土壌の粘土分に付着したセシウム137からの放射によると思われ、
土壌の除染が鍵」となっており、とくに「放射線障害は、細胞増殖の
盛んな子ども、免疫障害のある病人に起きやすいことから、保育園、
幼稚園、小学校、中高等学校と年齢の若い児童の接触、吸入可能性ある
ところから除染が急がれる」という。その際、20~30キロの同心円の
規制区域が線量の高さとずれており、早く「自治体の判断」にまかせる
とともに、「賠償と強制避難を結びつけるのをやめ、住民の避難コスト
は東電と政府で支払うべきである」とする。そのうえで、児玉はこう
呼びかける。「人が生み出した物を人が除染できないわけが ない。
福島におけるセシウム除染は、次の世代への日本の科学者の責任で
ある」と。
かねこ・まさる=慶応大経済学部教授)
http://blogs.yahoo.co.jp/tukusinkai/35706031.html
kaoru
子どもたちを放射能から守る全国ネットワークの立ち上げ
表題は、「放射能から子どもたちを守るために、今できること」
野呂さんは、チェルノブイリの事故後、ベラルーシ共和国の子供達を北海道へ呼び寄せ、保養させる活動を20年間続けてきた方です。
子供達に放射能がどのような影響を及ぼすのか、そのために今何ができるのか、何をしなければならないのか、
学校給食でどのようなことが起こっているのか等々わかりやすくお話しして下さいました。
子供を持たない私にも涙なしには聞けませんでした。
福島の子供達への対策は急務ですが、栃木、茨城、千葉などにもホットスポットが多く点在しており、
そこで生活する子供達を守ることも大人達の義務だと思います。
行政や学校、保育園などに期待できない現実の中、女性が声を上げて社会を変えていかなければならないと改めて強く感じました。
ベラルーシでは、放射能値0.4マイクロシーベルトを観測した地域で、事故後数年後に住民の健康被害が急増したことで廃村・強制移住が行われています。
今回の日本の事故のホットスポット地域では、0.5~0.6マイクロシーベルトの値が確認されています。
野呂さんによると、低線量被爆は、特に子供への被害が大きく、これまで保養に訪れた子供達は抵抗力が落ちているために、鼻血、中耳炎、頭痛、貧血、めまい、甲状腺トラブル、風邪が治りにくい、傷が治りにくい、集中力がない、疲れやすいなど、たくさんの症状を抱えているとのことでした。
病院へ行っても原因がはっきりせず、そのまま甲状腺ガンや白血病を発症する子供も多かったとのこと。
北海道での1ヶ月間の保養生活で3割以上の内部被曝による残留放射線量が減少しているとのこと。
現在、日本の関東地域の子供を抱えるお母さん達からも健康相談が絶えないそうです。
午後は、「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク(子ども全国ネット)の立ち上げが開催されました。
会場は、午前中から参加している女性達で満杯でした。
地域ごとに分かれてグループを作り、現在困っていることや、現在取り組んでいること、今後やっていきたいこと等を出し合いました。
全国の既に立ち上がっている団体やグループがどういったことをやっているのか、どんな壁にぶつかっているのかなどを聞く機会にも恵まれ、参加者はみんなとても勉強になったようでした。
つながって、情報を共有していくことで大きなうねりになることを期待したいと思います。
いま現在最もお母さん達が危惧しているのは「学校給食」の問題だと感じました。
どこの産地なのか?情報開示を要求しても学校側に拒否される、
「安全なものを使っています」の一点張り、
弁当や水筒の持参を断る学校まであるとか!(給食か弁当か選択できる学校も増えています)
現実は、汚染地域の生鮮食品が全国各地へ自動的に運ばれて学校給食の材料になっていること。
(大学などの学食などにも使われていると個人的には感じました)
知らない間に、子ども達の口に安全ではないものが入っているかもしれません。
なので、これは全国の子供を持つお母さんの問題だと言えるはずです。
西日本にいても対岸の火事ではないなあと改めて思いました。
今回、私とhirokoともう一人の友達3人で参加してきました。
それぞれ立場や環境が違う中で、自分たちにできることを探していきたいと感じてます。
kaoru
http://mimisuma.net/newsletter/20110712.html